小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

小動物腫瘍診療の実際3~こんな症例が来院したら?~

小動物腫瘍診療の実際3
~こんな症例が来院したら?~

■著/監修:信田卓男
■著:圓尾拓也
■A4判 ■136 頁 ■ハードカバー ■カラー ■DVD:19チャプター(約38分)
■定価:本体価格18,000 円+税
■ISBN978-4-86382-042-5 ■商品番号 0185

書籍の案内

様々な事情を持ち、動物に対しても様々な考え方のある飼い主に対して、満足していただく腫瘍診療を行うためには、基礎知識と理論・文献的裏付けを基盤に診療を行うことは当然のことですが、個々の症例に即応した手作りの診療を行うことが極めて重要であると思います。最近では幸いにもインターネット等で全世界の文献情報を得ることが誰にでもたやすくできるようになりました。しかし、臨床家に必要なことは、できるだけ多くの腫瘍症例を体験し、実践力を養うことだと思っています。腫瘍診療に百点満点はなく、私どもの診療に対しても多くのご批判を頂くことと存じます。しかし、私どもが経験したこれらの腫瘍診療の事実を読者の先生方に批判眼を持ってみていただき、それをたたき台に実践力を養成していただければ幸いと存じます。(「発刊にあたって」より一部抜粋)

目次

第1章

外科療法

・上顎高分化型線維肉腫に対して顎骨切除と術後放射線療法を行い、良好な結果が得られたゴールデン・レトリーバーの一例
・広範囲に浸潤した滑膜肉腫に対し、体幹部断脚を行い良好なQOLを維持している犬の1例
・出血がひどく、採食困難であった口腔メラノーマの1例
・外科的切除後、再発・転移もなく長期間生存している猫の甲状腺がんの1例
・T0N1M0のインスリノーマに対して、周囲リンパ節郭清と緩和的膵臓部分切除により良好なQOLを得られた犬の1例
・3年にわたり良好な経過が得られている卵巣奇形腫の犬の1例
・若齢犬にみられた未分化悪性腫瘍の1例
・先天性外耳道閉鎖症のゴールデン・レトリーバーの1例
・肺腫瘍と誤認しやすい心嚢横隔膜ヘルニアの犬の一例
第2章

放射線療法

・小動物の腫瘍診療における放射線治療(総論)
・放射線治療を行い、3年3ヵ月生存した鼻腔腫瘍の犬の1例
・化学療法に反応せず、緩和的局所放射線治療を行ったリンパ腫の犬の一例
・骨肉腫の疼痛緩和を目的に放射線照射を行った犬の1例
・放射線照射後の外科療法で良好な経過を維持しているシェットランド・シープドッグの1例
・神経症状を呈する下垂体巨大腫瘍の犬の1例
第3章

化学療法・内科療法

・非分泌型多発性骨髄腫の犬の1例
・長期間生存したT cell Low gradeリンパ腫の一例
・播種性組織球肉腫の犬の1例
・膀胱に発生したリンパ腫の猫の1例