2018年6月24日(日)、日本獣医生命科学大学にて、第3回先制動物医療研究会の総会およびシンポジウムが開催された。 3回目のシンポジウムとなる今回は「『食』で日本を健康にする」をテーマに3講演が行われた。
 はじめに「獣医学における予防医学」と題し、矢澤一良先生(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門研究院教授)が健康長寿社会における予防医療の重要性と具体的な機能性おやつの開発について解説された。
 次に、「ペットの肥満発生メカニズムと抗肥満サプリメントの開発」と題し、新井敏郎先生(日本獣医生命科学大学、本研究会会長)が、内臓脂肪の蓄積の具体的なメカニズムを解説され、それに伴う有用なサプリメントの開発について紹介された。
 最後に特別講演として、「韓国の食肉事情」と題し、崔昌本先生(韓国・嶺南大学)が、韓国肉牛業界の歴史から現状、よりよい肉の品質向上のための研究などが紹介された。
 2017年4月発足から1年が経過し、今後も会誌「先制動物医療」の発行(2018年6月に第1号発刊)やシンポジウムの開催、ISACP2018Tokyoでのシンポジウム共催、学術会議への登録、農林水産省・知の集積 イノベーション創出事業へのプロジェクト申請など、予防や栄養などの分野をメインに「人と動物がともに健康に長生きできる社会の実現」を目指す。

会場の様子