2018年6月23日(土)、24日(日)の2日間にわたり、東京都千代田区・秋葉原UDXカンファレンスにおいて、第61回 比較統合医療学会学術大会が開催された。
 今回は「総合力」をテーマとし、〈鍼灸セッション〉〈漢方セッション〉〈サプリメントセッション〉の3セッションを設け、それぞれ講演が行われた。1日目の〈鍼灸セッション〉では、獣医鍼灸実施についての発表などのほか、初の試みとして澤村めぐみ先生(沢村獣医科病院)ら、獣医師&鍼灸師によるワークショップが行われ、参加者は興味深そうに意欲的に実習に取り組んでいた。
 2日目午前は、教育講演「オゾン療法」6講演が、日本医療・環境オゾン学会の協力により行われた。中室克彦先生(摂南大学名誉教授)による「オゾン療法の基礎」では、人医療におけるオゾン療法の歴史と実績について、三浦敏明先生(北海道大学名誉教授)による「オゾン療法の作用メカニズム」ではオゾン療法の効果の作用機序について具体的に解説された。午後には〈サプリメントセッション〉が(株)イムダインとの共催で行われた。
 また、杉本太郎先生(がん・感染症センター都立駒込病院)による特別講演「頭頚部癌に関する最新の話題」や、一般演題では臨床や研究の現場から、さまざまな分野への取り組みが報告された。
 動物たちの治療や健康維持のために、幅広い知見や技術を総合的に取り入れていこうとする姿勢を示す学会であった。

会場の様子