2017年7月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり、茨城・つくば国際会議場において、第37回 比較眼科学会年次大会が開催された。今回は「進化する再生医療と比較眼科学」をテーマに特別講演、教育講演、基礎部会講演、臨床部会シンポジウム、一般講演が行われた。
 土曜日の特別講演では、国立生育医療研究センター 眼科・視覚科学研究室の東 範行先生による「iPS細胞およびES細胞からの視神経細胞の作製と展望」が行われ、再生医療が獣医眼科診療に何をもたらすか、そのヒントが解説された。
 また、2日目の日曜日も、京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 発生システム制御分野の永樂元次先生による「細胞の自己組織化能を利用したin vitroでの機能的立体組織の構築」と題した基礎部会講演や、小笠原隆広氏((株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)による「角膜上皮細胞を用いた再生医療製品の開発」と題した教育講演などが行われた。合わせて、臨床部会シンポジウムでは、「専門医が教える眼科手術のコツ」と題し、5名の先生が各手術のポイントについて解説された。
 200名近い参加者は2日間にわたり最新情報や臨床に直結する情報を得て、明日からの眼科診療に役立てられることであろう。

会場の様子