2016年8月10日(水)、ザ ランドマークスクエアトーキョー(東京都港区)において、一般社団法人日本動物病院マネージャー協会第4回大会が実施された。

 第2回定期総会のあと、研修会として第1部「獣医師のリクルート~今どきの獣医学生が望む臨床の現場とは~」と題し、王禅寺ペットクリニックの川瀬英嗣先生が講演された。合同就職説明会時に獣医学生に行ったアンケートをもとに、選考で最も信じる情報、実習先で何をみているかなど、非常に具体的な内容で、現在の獣医学生の実像と動物病院側の理想像のギャップが浮かび上がる内容であった。

 つづいて第2部「マネージャーの仕事とアウトソーシング~院長、その仕事、他の人でもできませんか? こんなにある、動物病院での獣医療以外のお仕事~」と題し、ワラビー動物病院グループの溝口健太氏が講演された。マネージャーとして実際にあった給与や社会保険料などに関する経験などを事例にアウトソーシングの重要性と活用法を解説された。

 なお、先の定期総会において、これまで溝口氏が務めていた会長職に、亀山動物医療センター事務長の亀山良久氏が就任、副会長に大久保文葉氏(大久保動物病院)、日下部ゆみ氏(新座・平塚動物総合医療センター)が就任するなど、新体制が発足した。そして、今回も100名を超える聴講者が集まる状況をみると、獣医界におけるマネージャーの重要性はますます高まっていると思われた。

会場の様子